つくって、つたえる
こんにちは、プログラミングラボinアカサカ講師の片岡です。
この日は1年間続けてきたアカサカの集大成の日。いつもはこどもたちだけしか入れないアカサカの教室ですが、保護者の方々にもこどもたちのがんばって取り組んでいる姿を見てもらいたく、場所はアカサカから東京大学情報学環・福武ホールに変更して行いました。
この日のテーマは「つくって、つたえる」。いつもこどもたちがアカサカで行っていることです。1年間ずっと、こどもたちは自分の好きな事、やってみたいこと、想いをカタチにすることに挑戦してきました。ずっと「つくって」、どんなことをやってみたいかを「つたえて」きたこどもたちですが、この1年でその方法も変わってきました。 つくってみたい、があるけれどもどうやればいいのか、どう伝えればいいのかがわからなかった子も今ではしっかり、どんなことをやりたいのか、自分は今どんな問題にぶつかっているのかを明確にして伝えられる子もいます。 難しい作業にちょっと嫌気がさしていた子も根気強く続けていくことで、自分でその難しい作業もひとつひとつ丁寧に確認しながらすすめていくことができる子もいます。 やりたいこと、やれることがたくさんあるので、まずたくさんのことに挑戦してから自分のやってみたいを決めることができた子もいます。 やり方を大人に聞いて、そのとおりにやっていた子も今では大人と話しているうちに、「あ、ここが違ってた!」と自ら気づいて修正することができる子もいます。 プログラミングラボinアカサカは受講条件があったため、4月からの受講者は7名。そこからどんどん増えて16名になりました。受講期間によって、この3月までで達成できたラインは違えどまだたったの4か月のアカサカ歴の子でもしっかりと挑戦すること、表現すること、の意識は4月からの子と変わりません。
3時間のアカサカクラスのうち、2時間の「つくる」時間で今まで取り組んできた作品のつづきに挑戦し、残りの1時間を「つたえる」、発表の時間にしました。 つくる時間では発表会!と意識して作品発表を整える子もいれば、まだまだ作品を、もっともっと自分のやってみたいかたちにするために挑戦する子もいました。時間の過ごし方も、自分で考えて自分のペースでできるのもアカサカのいいところです。
作品発表の時間では、いつもはおうちでお話を聞いてもらっている保護者の方や一緒にがんばっているクラスのおともだちにむけて、今までやってきたことを「つたえる」ためにどんなお話をするのかも自分で決めて発表します。 スクラッチの作品の子は大きなスクリーンをつかって、電子工作の作品の子はみんなでその作品を囲いながら、動かしながら。中には自作のパワーポイントのスライドをつくってきて、写真やことばを見せながら今までできたこと、がんばったこと、気づいたことを発表してくれる子もいました。その中にはこの1年間難しくて、時には嫌気がさして、でもがんばって完成させたゲームの「バグ」とりの大変さについてもお話してくれたり、ひとつの作品をずっとブラッシュアップさせてきた成果を見せながらお話をしてくれたり、まだまだこれからやってみたいことがいっぱいあることを教えてくれたり。 おともだちの作品発表を見て、実際にふれて、遊んでみて、このプログラムをこうすればいいんじゃない?と教えてくれたり、もっとこんな風につくったらおもしろいかも!と教えてくれたり、配線が抜けてるよ!と手伝うすがたも見られました。
アカサカは継続して自分のつくってみたい気持ちを表現する場所でしたが、ひとりじゃなかったからできたこと、感じられたことがたくさんありました。こどもたちは、クラスのおともだちにたくさんの刺激を受けて、表現するものも増えたり、新しい技術・方法をおぼえたりしていました。
この1年間、こどもたちのやる気と楽しむ気持ち、また保護者の方々やOtOMOのみなさまのご協力があって、本当にいい時間、空間の中でつくる場、学びの場ができたと思います。プログラミングラボinアカサカはここでいったん区切りとなりますが、こどもたちのやってみたい!はとまりません。今後もこどもたちがさまざまな場所で、プログラミング「で」、または新しい方法を用いて、どんなものづくりをしていくのか、本当に楽しみです。 1年間ありがとうございました!
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