1月の研究所in東大本郷小学生クラスは言葉のプログラム
「みじかいお話をつくってみよう」を実施しました。
特別講師として、小説家の田丸雅智さんをお呼びしてのプログラムです。

田丸さんは、みじかくてちょっと不思議な小説「ショートショート」を書かれています。
長い文章を書いたことがなくっても、文章を書くのが苦手だなあと思っている人でも、
だれだって簡単にみじかい小説が書けちゃいます、と言う田丸さん。
いったいどんな方法で？？

まずは「名詞」をたくさん書き出してみよう。
好きなこと・目に入ったもの・大切にしているもの、、、
何でもいいから書いてみる。
そこから、連想ゲームのように思いついた言葉とつなげて。
不思議な言葉をつくります。
「発電に使える」「タコ」？
「ぽかぽかする」「かさ」？
「マグマみたいな」「ねんど」？
なんだそれーっ、と、思わず笑いがこぼれます。
言葉ができあがったら、そこからさらに想像を広げていきます。
それってどんなもの？何に使うの？良い所は？

田丸さんの言葉に導かれて、ワークを進めていくと、
今までワークシートに書き込んできたことがもう既に小説の一端になっているのでした。

物語ができあがったら、グループ内でまわしよみ。
お互いの作品を読み合って「面白い！！」と称賛する声も聞こえました。
グループの中から代表に選ばれた人が、
皆の前で自分のショートショート作品を朗読します。

とてもシンプルだけどしっかりオチのある作品や、
長い長い超大作を披露してくれたお友達もいました。
一言一句聞き逃すまいと、朗読者の声を聞くみんなの顔もいたって真剣です。

たった３行だけだって、立派な作品。
クラスの全員が、見事なショートショート小説を書き上げていました。
みなさんの作品に刺激されて、
わたしもショートショート、書いてみたい気持ちになりました。

（並木）