2018年12月16日(日)
「HAND TALKでおえかき」
(幼児クラス)in東大本郷
12月の研究所in東大本郷幼児クラスは段ボールに絵を描いて「コミュニケーション」を楽しむ造形のプログラムを実施しました。
今回のプログラムはイラストレーターの門秀彦様にご提供していただいています。
ワークショップの部屋に入ったら、まずは靴と靴下を脱いで、床に敷き詰められた段ボールの上に集まります。
部屋には大小の段ボール箱と講師の門さんが持ってきてくださった段ボールで作られた白い電車もあります。
早く来た子たちは、電車や箱に乗ったり重ねたりして遊んでいました。
まず、門さんがクレヨンの使い方についてレクチャーをします。
今回はクレヨンをそのまま使うのではなく、折ったものを寝転がして描いたりもします。
段ボール板に門さんが描くのを子どもたちが輪になって囲んで見てみんな興味津々です。
今回のお絵かきは一人一人が場所を決めて描くのではなく、大きな画面に全員で描きます。
門さんから、子どもたちへ指定があるのはテーマが「森」ということだけ。
自分が描いたところに他の人が描いたり、他の人の描いたところから発展させて追加して描いてみたりしていきます。
大きく描く子もいれば、小さく描く子もいます。
描いていく中で新しい遊びを見つけて展開していく子もいます。
用意されていた段ボール箱や電車にもどんどん描いていく子もいました。
作業時間が残り15分程度になったあたりで、絵具を使う時間になります。
赤・青・黄の三色がそれぞれ紙皿に入れられた状態で配られます。
絵具はスポンジや手を使って段ボールに描いていきます。
じっくりとクレヨンだけで描かれていた画面に絵の具が画面に入ることで絵の雰囲気がガラッと変わります。
最後は保護者の方も一緒に鑑賞タイム。
普段の生活ではなかなか描くことのない大きな画面にみんなで全身を使って描くことは、どの子にとっても新しい体験。
自分が描いているところに他の人の " 描く " が加わることは、相手を自分の場所に受け入れていくことにもなります。
その中で新しい創造とコミュニケーションが生まれたりしていました。
手や足を真っ黒にして、イラストレーターの人と同じ画面でお絵かきをした経験は子どもたちの今後のモノづくりの糧の一つになるといいなと思います。
(日比)