2019年9月23日(月・祝)
「せーの!で描く」
(小学生クラス)in東大本郷
9月の研究所in東大本郷小学生クラスは、アーティストの松尾郁子さん(いくちゃん先生)をゲスト講師としてお迎えし、絵画のプログラムを実施しました!
「せーの!」と声をかけるとき
自分だけじゃない誰かがそばにいるとき。
いつもの"描く"より、ちょっと"誰か"を感じる、そんな"描く"時間のはじまりはじまり。
■ならんでつなげておおきななが~いキャンバスに!
お部屋に入るとずら~っと並んだ机。
その上に並んだ白い画用紙を、白いマスキングテープで止めていきます。
お隣さんとお隣さんをぴったりくっつける。
「せーの!」でひっくり返すとおおきなキャンバスのできあがり。
■4色から生まれるいろいろないろ
次は絵具、筆、パレット、筆洗を使っていきます。
描くことのプロであるいくちゃん先生が画材の使い方を丁寧に教えてくださいます。
使う絵具は赤・青・黄・白の4色。
■おじゃましますから次第に・・?
まずは、いくちゃん先生からのお題。
「じぶんの目の前にある紙に「てんっ!」お隣の紙のうえに「てんっ!」
その点と点をつないでみましょう、せーの!」
はじめは「おじゃましまーす」と誰かの(と感じる)お隣の紙に描くことに
控え目だった子どもたち。
お題が進むにつれてみんなの筆の動きが変わってきます。
「斜め前にも点うっていいの?」
「ずーっとはじっこの紙までつないでいい?」
きもちもうごきも点も線もダイナミックになっていきました。
■切って、まわして、みてみよう
終わりの時間が近づきます。
はじめにくっつけたテープをはさみでちょきん。
画用紙をくるっとまわして、またくっつけてみます。
すると、またちがった景色が見えてきます。
はじめは1枚1枚のまっさらだった画用紙が
くっついて、1つになって、
そしてまた離れて、
ひとりひとりの家へ・・・
自分いがいの誰かの筆の跡も入った画用紙をもってかえること。
自分と誰かの境目を、
ふわっと超えていくこと。
そのときも気持ちも一緒につれて帰りました。
また来月お会いしましょう!(窪村)