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リポート
 

サマーキャンプ2015 プログラミング講座プログラミングでオリジナルの楽器をつくってみよう!では、8月4日、5日の2日間をかけて、スクラッチという子ども向けプログラミング言語と、なんでもコントローラーに変えてしまうmakeymaeyという面白い基盤を使って紙コップや段ボールなど身の周りの素材を楽器に変身させるワークショップを行いました。

 

 

●オープニング
これから2日間かけてオリジナルの楽器をつくっていきます。ただ楽器をつくるだけではなく、音と連動する映像もつくって、最後は発表会で見ている人を楽しませたり、驚かせるようなパフォーマンスでみんなで盛り上げれる作品にしていきましょう。そのためには、楽器を鳴らすための仕組をつくったり、鳴らす音や映像はスクラッチを使ってプログラミングしていきます。
 
●MakeyMakeyって?
MakeyMakeyは、アメリカで開発されたケーブルでつなげるだけで野菜や水などなんでもコントローラーにしてしまう面白い基盤です。パソコンに接続されているMakeyMakeyとケーブルでつながっている人が、別のケーブルでMakeyMakeyとつながっている物に触れることで電気の通り道ができ、それがスイッチになる仕組みになっています。しかし、MakeyMakeyをただつなげるだけでは音を鳴らす仕組みをつくることはできないので、他にもいくつかのコツを押さえておく必要があります。
 
●身体を楽器にしてみよう!
MakeyMakeyをつかって楽器をつくるには以下のコツを意識してつくる必要があります。
・EARTH(アース)に繋いだケーブルを常に触っていること
・電気の通り道をつくる
・音を出すためのプログラムが必要
ダンボールや紙コップなど電気の通らない素材を使うときは、アルミテープを活用して電気の通り道をつくる工夫が必要になります。アルミテープを上手く使えば、家の階段や部屋の壁までどこでも楽器に変えることが可能になります。このコツを1つ1つ確認しながら、みんなの身体を楽器にするデモンストレーションも行いました。
 
●音を鳴らすためのプログラムをつくる
MakeyMakeyで音を出す仕組みのつくり方が分かったら、次は音を鳴らすためのプログラムをスクラッチでつくっていきます。スクラッチやプログラミングは初めてという人がほとんどだったので、キャラクターを自動で動かす命令をプログラミングしながら、まずは簡単なプログラミングを体験してもらいました。さらに、キーボードの矢印キーでキャラクターを操作できるようにしたり、効果音を入れたり、音が鳴るたびに背景の様子や色が変わったりするプログラムへ発展させながら、ピアノの鍵盤のようにキーボードを押すことで音が鳴り、同時に映像も連動する楽器の基本的なプログラムもマスターしていきました。

 
●簡単な楽器をつくってみよう!
いよいよMakeyMakeyと自分でつくった音を鳴らすプログラムを接続していきます。MakeyMakeyは、電気が通った事を検知すると、パソコンのスペースキーや矢印キーに連動するようになっているので、先程つくった矢印キーで音を出すプログラムを使って会場に準備された沢山の素材から好きな素材を選んで音がなる簡単な楽器へ変身させます。
   
●オリジナルの楽器をつくってみよう!
大きい、小さい、どのような形にするか、音色、足で演奏する、身に着ける、たたく等、自分でどのような楽器にしたいのか、こだわるポイントは人それぞれ。思いついたアイデアも自分で仕組みをつくり、プログラミングで形にしていきます。難しい部分はサポートスタッフとも相談しながら思い思いの楽器制作がスタートしました。
   
●発表会
発表会では、音と連動する映像とオリジナルの楽器を使ったパフォーマンスを行いました。チェロを模倣した楽器、音に合わせてキャラクターが増えたり、楽器に連動して動くキャラクターの軌跡で模様をつくりあげたり、太鼓のように手でたたいたり、沢山の見た事のない楽器が誕生しました。音も人の声や動物の鳴き声、ピアノ、ギター、鐘など様々です。演奏方法も棒でたたいたり、手で触る、足で演奏するなど、音、映像、造形、演奏方法の工夫、それぞれが違ったこだわりの作品が誕生しました。
   
こんな作品が誕生しました!
足で演奏する楽器!makeyMakeyとつながっているのは、、、
MakeyMakeyは、1本のケーブルが必ず身体のどこかに触れる状態をつくらなければいけません。手でケーブルを持ったり、バチをつくったりする人がいるなか、素材にあった革をブレスレットにして、MakeyMakeyとつなげた電導の糸を内側に仕込んで常に身に着けられるようにしていました。このアイディアにはみんな驚きでした!

自作の指揮棒に合わせて「カエルのうた」の自動輪唱
この作品で演奏するのは、カエルのうたを自動演奏するようにプログラミングされた3匹のカエルのオブジェクトです。それぞれのカエルは、指揮棒の合図で歌をスタートするようなプログラムになっています。カエルのイラストが書かれたカードを指揮棒でタッチすることで歌がスタートするので、3匹のカエルを上手く輪唱させるには指揮者のようにタイミングを合わせて合図を出す必要があります。しかも、2本ある指揮棒は、たたき合わせるとシンバルの音がなるので輪唱に合わせて合いの手を入れて演奏に参加できるようにもなっています。

プログラミングで自動伴奏!自作の電子ピアノ!
なんと、プラ板やフォーク、アルミテープなどを組み合わせて電子ピアノを自作していました!しかも発表会ではエーデルワイスの演奏を最後まで完璧に弾き切りました。この電子ピアノを制作するときに一番困ったことは、MakeyMakeyで使えるキーには数に限りがあるので、両手で伴奏とメロディーの両方を演奏するには鍵盤の数が足りないという事だったそうです。そこで、それを改善するためにペダルをとりつけ、曲中で使う3種類の伴奏を自動化して、足で踏むことで伴奏を選択できるように工夫したそうです。この工夫のお陰で伴奏を足で、メロディーはキーボードを使って演奏できるようになりました。
映像とストーリーと音楽が融合!
この楽器のタイトルは「太鼓とも言えないドラムとも言えない謎の楽器」です。宇宙に移動して宇宙人に出会うというストーリーを映像と音楽で表現してくれました。楽器は手で触れることで演奏できるようになっています。楽器を使って音だけでなく映像も切り替えられるようになっているので、ストーリーの場面に合わせて映像を変えながらギターやピアノ、シタールなどの音色で音楽を演奏していきます。映像の雰囲気やストーリーの場面に合った音楽を演奏していて観客を引きつけていました。映像を切り替えたり、演奏もできるただの楽器には収まらない楽器ということで楽器のタイトルは考えたそうです。
どこでも楽器にしちゃう楽器!
この楽器はクリアファイルにピアノの鍵盤を模倣してアルミテープを張り付け、手で触ることで犬や猫、馬など動物の鳴き声を演奏できるようになっています。また、MakeyMakeyを首から下げているので楽器と一緒に移動も簡単です。クリアファイルなので簡単に曲げたり張り付けたりできるようになっていて、壁や身体など、どんな場所も楽器に変えて演奏できるという面白い作品になっていました。
最後に
最後は、2日間頑張ったみなさんに終了証をお渡ししてワークショップを終了しました。思いもよらないアイデアの連続に驚かされながら、サポートする大人も真剣になって一緒に形にしていきました。みなさん2日間お疲れ様でした!!
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