はじめにみんなのお庭を見に行きました。
そこには、前回植えたチューリップの芽が土から少しだけ顔をのぞかせていたり、星型の花壇のそばにはみんなが作った種だんごからも元気にピーンと葉っぱが生えていました。
みんなが撒いた種たちが、すくすく育っているのを感じますね。
　
黄色、オレンジ、赤、紫、ピンク、白と色とりどりのビオラの花が綺麗に育っています。
ただ、よーく見てみると、黄色のビオラの花びらだけなくなっているようです。これはどうゆうことなのでしょう？
　
あけみさん(杉井明美先生)から、
「黄色い花だけないのは何でだろう?」
との問いかけがありました。
　
実は、鳥が黄色のお花だけ好んでついばんでいたようなのです。
鳥は色を区別して好きな色の花だけ食べるなんて、不思議ですね。
自然の事象の中にはたくさんの発見が隠れていることに気づきます。
　
そして花壇の横には見慣れない木の桶が用意されていました。
蓋を裏返してみると、みんなとガーデナーさんとの合言葉も描かれています。
そうです。ここはみんなのコンポストです。
コンポストとは自然の力を利用して肥料を作る場所。
　
あけみさんから今日のガーデンでの作業が伝えられます。
「今日はコンポストに枯葉を集めるお仕事をしてもらいます!
集めた枯葉は、微生物によって分解されて、土に与える栄養になります。
これは植物にとって住み心地のいい土をつくるために大事な作業です。」
　
内容を聞いたこどもたち、
お仕事と聞いてはじめは、「えーー」と渋っていたものの、
いざ始まってみると、先ほどの渋りが嘘のように、元気に枯葉を集め始めます。
　
頭も肘も、全身が葉っぱだらけになる程、庭中の枯葉をかき集めてくれました。
おかげでコンポストは枯葉で溢れ返るほど、たくさん集まったのでした。
　
後半のアトリエでは
『ガーデンのスカルプチャ』を行いました。
　
ガーデンで拾ってきたお気に入りの葉っぱや枝、石ころをよーく見つめます。今ある形を生かして、自分たちの〇〇に見えたを大事にして、材料を足したり、道具で削ったりして、見えた〇〇に自分なりに近づけていきます。
木の皮を家に見立てたり、枝を生き物に見立てたり・・・ものをじーっとよく見て手を動かす姿はさながらアーティストのようでした。
　
最後にあけみさんから、
ガーデンパートで集めた葉っぱがどんな風に変化していくのか見せてもらいました。
葉っぱの葉脈を器用に残して微生物が肥料をつくっていることが分かります。みんなのコンポストでの変化を通して、見えないけれど大事な働きをしてくれている存在に気づいてくれたらなと思います。