Salesforceさんは、2013年よりサンフランシコ公立学校統一学区へ、2016年よりオークランド公立学校統一学区に対して、財政支援とボランティアを含む包括的な教育支援を開始し、現地のコンピューターサイエンス教育をサポートしています。Salesforceさんと連携している各公立学校統一学区の職員の方へインタビューを行いSTEM教育の最前線についてお話をうかがいました。
以下、オークランドの公立学校区のコンピュータサイエンス教育のコーディネーターの職員であるSam Bergさんから伺った『STEM教育の現状について』とサンフランシスコの公立学校区のコンピュータサイエンス教育のコーディネーターの職員であるBryan Twarekさんが紹介くださったウェブ上に公開されているSTEM教育に関するカリキュラム(ワークシート・指導者向けコンテンツなどさまざま)についてみなさんに共有します。
【参考】 Salesforceサンフランシスコ本社でのコンピュータサイエンス教育支援に関する記事 https://www.edsurge.com/news/2017-09-12-salesforce-gifts-12-2m-to-expand-computer-science-in-s-f-oakland-public-schools
海外でのSTEM教育に関心がある方だけでなく、実際に指導者としてワークショップなどを実施する中で日本語を話せないお子さんの参加にハードルを感じている方にもぜひ見ていただきたいです。
オークランドのSTEM教育って?
私たちが投げかけた主なポイントは以下です。
Q.オークランドではSTEM教育が各学校で体系的に届けられているの?
A.オークランドでは2年前からComputer Scienceの取り組みを小学校でも実施しているが、日本と同様、国や州で決まったカリキュラムがあるわけではなく、学校や地域によって試行錯誤をしている。
Q.STEM教育の指導者育成はどうしているの?
A.すでに知識や技術を身につけている外部の専門講師が複数の学校を巡回するケースと、学校にいるモチベーションのある先生にトレーニングをするケースなどがある。後者の場合は、担当科目(数学、アート)によってアプローチの仕方が異なる。
Q.アメリカでもSTEM教育のGender Gapはあるの?
A.これについても日本と同じような状況。アフタースクールでプログラミングのワークショップをすると男子の参加が多くなりがち。プログラミングは男子がするもの、といったステレオタイプを壊すためにも大人がうまく誘導したり、女子だけを集めて開催するなどが必要だと思う。
話を聞いて驚いたのは、 オークランドでも日本と同じような課題を抱いているということです。 また、私たちが行っているSTEM教育の取り組みを共有すると それに対し称賛のコメントがありました。 試行錯誤をしているのは日本だけではないこと、 私たちの取り組みも胸を張ってアピールできることがわかり 日本国内のアプローチだけでなく グローバルを視野に取り組みレポートの発信や、課題の共有をしていくことが大切なのでは?と気づかされました。
【参考】オークランドでのSTEM教育の取り組みについていくつか記事をピックアップします(英語)
オークランドのComputer Scienceに関する指針
https://drive.google.com/file/d/0B9nyzkUWSNoVU0hFS0xaV0pqTUE/view
オークランドでSTEM教育に率先して取り組んでいるClaire Shorallさん(女性)のブログ https://medium.com/@cklshorall/2800-oakland-unified-students-enrolled-in-computer-science-in-2016-17-87277f99480b
サンフランシスコのSTEM教育って?
サンフランシスコでどのようなツールを使って、どのように段階的な教育の提供ができるか?オークランドと同じように試行錯誤しているとのことですが、それらのコンテンツがとてもわかりやすく使いやすくまとまっている素敵なサイトを共有いただいたので、シェアします!(英語)
未就学児向けカリキュラム
https://sites.google.com/sfusd.edu/k-2cs/level-1
アンプラグド→Beebot→Scratchjrと段階的に、1回のレッスンが45-60分におさまるように設計されています。ワークシートもあります。
中学校向けカリキュラム
https://sites.google.com/a/sfusd.edu/mycs-teacher/
レッスンの進行や、レッスン内の目的や狙いなど丁寧に記載があります。レッスンの導入で生徒たちに見せる映像コンテンツもあります。
指導者向けコンテンツ
https://sites.google.com/sfusd.edu/k-2cs/teacher-resources https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_GuG5IfVXvTLiq78BaLwHduBxDNoLqwssp_S-Z3MN_4/edit#gid=0
PK-12(幼稚園から高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間)の中で、いつ頃どのようなスキルや考え方を身につけたらいいか、ひとつの指針が見えます。
ご紹介したコンテンツは英語ですが、日本でのワークショップにも英語を話す子どもの参加が増えてきていると感じます。 そんなときに上記コンテンツのワークシートを印刷しておくとコミュニケーションの一助になるような気がします。