ガーデンパートでは、はじめに、みんながガーデンに預けたアサガオの苗たちと久々の再会です。大きな葉っぱをだしたアサガオたち。
子供たちは、グーンと伸びた芯を根本でカットする摘心(てきしん)という作業を行いました。こうすることで、たくさんのお花の芽がでてくることになるそうです。枝葉を増やしたり、花がいっぱい咲くように促したり、アサガオがおおきく育つために行う作業です。
「切るという行為はとても勇気いります」と、杉井明美先生(あけみさん)。
確かに大人でも植物を切る行為は少し躊躇してしまう部分があります。
ですが、そこはアサガオたちのために、みんな慎重にカットを行っていました。
「勇気をもてたみんなはすごい!」あけみさんから、みんなへの賞賛があがりました。
次に、あけみさんから
「植物にとって大事な部分ってどこだっけ?」と問いかけがあります。
「根っこ!!」どこからともなく、こども達の声があがります。先月したお話をみんな、よく覚えています。
「そうですよね。おおきく育ったアサガオの苗たち、黒のポットだと少し狭いよね、大きいお家に引越しさせましょう!」
と、あけみさんの声かけから、ポットから大きなプランターへ苗の引越しを行います。

石をいれて、土をいれて、、、
苗たちの新しい広いお家(大きなプランター)の準備をします。
土を入れる高さも自分の指で測りました。
こども達にとって自分の指が物差しになるなんて、不思議な体験だったのではないでしょうか。また２回目の土の作業なので、土の表面も平らにすることも忘れずに率先して行っている姿が頼もしいです。
　

いよいよ、苗のお引越しです。
ポットから外すために、手をチョキにして茎の部分を挟んでひっくり返します。
こども達だけで、大人の手をかりずに、小さな手の中で苗が大事そうに支えられています。次に大きなお家の場所を決めて、苗を植え、自分の名前の標識をだして、お引越し完了です。
　

最後に、アサガオがこれから育つ場所の案内がありました。
なんと、あけみさんの85歳のお友達が作った巨大な籠にみんなのアサガオのツルがつたってお花が咲くようです。7/1(金)の「お庭からの便り」の通り、メインガーデンに設置されたので、近くに寄った際は是非見に来てください！！これからの成長がとても楽しみですね。

つづいてアトリエパートです。
今回のテーマは“最先端技術を使ってガーデンを楽器にしよう！”です。
ロンドンを拠点に活動するクリエイティブ＆インベンションカンパニー“DENTAKU“が開発したシンセサイザーボード、「ototo」という道具を使います。
基盤に電気を通すものが触れると音がなります。
シンセサイザーボードにはたくさんのスイッチやボタンがあります。
これは何だろう?と、こども達は自分たちで機能を確かめながら探っていきます。そのうち、シンセサイザーボードと葉っぱを繋げて音階を楽しむ子もでてきました。一方、あけみさんから教えてもらったガーデンの木の葉っぱで作ったお手製の葉笛の練習をする子もいたり。。
メインガーデン全体がデジタルな音、自然の醸し出す音、実に様々な音で包まれた時間でした。

また今回は、フォーシーズンズガーデンに初めて入り、葉っぱの採取も行いました。これは次回にアトリエパートで行う“葉っぱの骨格発掘隊”の素材になります。みんな慎重に自分の指先で葉っぱを一枚一枚確かめて、これだ!というものを選んでいました。

GREEN WORKSHOPでは、こども達が思い思いに気づきたことをまとめていくファイルをお渡しています。帰り際に、ファイルの中身を見せてくれた子がいました。中にはお家に持って帰った、アサガオの成長のこと、ガーデンでみつけたお花の名前、アトリエパートでつくった造形物、それぞれの思いがギュッとつまった大切なファイル、どんどん増やしてくれるといいなと思います。