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その瞬間に起こったことを受け入れ合いながら即興で演技をつくるワークショップ
インプロ(即興)ワークショップ
今回のワークショップでは、従来のインプロのメニューにはなかった新しい、ユニークな試みとして、デジタル・カメラを使用します。「デジタルを使って物を創る」という一過性の作品づくりだけではなく、子ども達に、コミュニケーションの道具として、また、作品を創り上げていく為の道具としてのデジタル・ツールの力を認識し、使ってもらう、というユビキタス時代のインプロ・メニューとなっています。
- 開催場所
- 劇団ひまわり(恵比寿)スタジオ
- 実施日
- 2003年8月27日(水)、28日(木)10:00~16:00
- 主催
- CANVAS、劇団ひまわり
- 協力
- CANON
- 概要
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日程
2003年8月27日(水)、28日(木)10:00~16:00
会場
劇団ひまわり(恵比寿)スタジオ
(東京都渋谷区恵比寿西2丁目12−10)
対象
小学1年~2年、小学3年~6年
参加費
無料
主催
CANVAS、劇団ひまわり
協力
CANON
講師
佐藤 厚 氏 (小学1年~2年)
玉川学園で児童の劇表現教育を研究。
各地の児童施設のワークショップで講師を勤める。
鈴村 近雄 氏(小学3年~6年)
劇団ひまわり専任講師、俳優。
舞台劇「赤毛のアン」など、各作品に演出スタッフとしても参加。
ワークショップについて
インプロのメソッドの優れたところは、表現者はもちろん社会人や子供にとっての効果的なトレーニング・メソッドである点です。
まずワークショップ前半は、遊びながらゲームを体験する事により、大きくふたつの能力を身についていきます。
A. 「自己表現力」「自己認識力」「発想力」など自分の内面の能力
B. 「対人関係力」「対人共感力」等の対人スキル
そして後半には、前半に培った表現力や発想力、他人とのコミュニケーション能力を生かし、共同で「創作パフォーマンス」を創り上げてもらいます。
レポート
1. 心と身体のリラックス
集団づくり・・・安心感と連帯感を深める
空間の認識・・・教室や体育館のスペースを身体で認識
呼吸への集中・・自分の呼吸、心音を聴く
<意義>
ワークショップを始めるにあたっての導入部分。集団の中の自分を意識しながら、リラックスし、その後の展開をスムーズにする。
<内容>
〇ウォーキング・距離感、空間の認識…教室のスペースに対して身体で距離感をつかみ、均等に広がる。
〇Run&Jump,Push&Pull,タル&ヤブ
〇呼吸への集中…自分の呼吸,心音を聴く。
〇緊張と脱力
2. コミュニケーション
互いを知る・・・自己紹介ゲーム
的確な伝達・・・アクションパス
力強い表現・・・深い呼吸を伴う発声(ブレス&ワードパス)
<意義>
他人とのコミュニケーション能力を高める。初めて顔を合わせた人との間の垣根を取り除き対人関係能力を培う。集団の中での自分を認識し、自己表現ができるようにする。
<内容>
〇自己紹介ゲーム…2人組みになってお互いを自己紹介。相手は次々に変わる。
〇デジタル・カメラでお互いを撮影等.…コミュニケーションを深め、自分の姿を認識する。
〇Whatジャンケン!…バリエーションの増加により、声を出すことに抵抗をなくす。
〇「わたし」「あなた」Part 1~3…相手を受け入れ、認めつつ自ら動く。
〇カウントパス…数字を回し、動き、感情表現などの条件変化に対応。
〇アクションパス…順番に動きを入れながら指定された言葉を回し的確な状況判断をする。
〇ボディタッチ・仲間集め…安心感と連帯感。
〇ブレス&ワードパス…深い呼吸を伴う発声。
〇キャッチワード…発想の瞬発力を身につける。
3. シアター・ゲーム
グループによる即興演習
“劇的な状況下で”
“特別な能力を持っていたら”
“身分・立場の違いを強調して”
<意義>
人に見せる、見られる、聞く、伝える、という他人と関わりながら生きて行くために重要な能力を磨き、方法、スキルを身につける。
<内容>
〇連想しりとり…即興的な想像力を養う。
〇「何やってんの?」…言葉と動きの状況把握。
〇Show&Tell…想像力を高め、状況把握したものを話す。
〇Listen&Tell…想像力を高め、より具体的な場面を創造し話す。
〇スピーチ&コミュニケーション…朝起きてから体験した事を感情を含め話す。
* リーディング・シアター
<意義>
今までにこのワークショップで学んで来た事、全てを使って表現をする。柔軟な考え方、臨機応変な対応能力を磨く。
<内容>
国語の授業等でお馴染みの物語り、例えば「おおきなかぶ」「スイミー」「力太郎」「つり橋わたれ」「三年峠」「やまなし」などを声を出して読む。朗読の練習から、即興風に朗読劇にして作品を楽しむ。ストーリーだけを頭に入れて即興で台詞を作ったり、読み手を立てて、別の生徒がその場で演じたりする。最後にパフォーマンス発表をする。
ワークショップの最後に今まで自分たちが撮ってきた写真を見る。