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- 開催場所
- 東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎3F 大視聴覚室
- 実施日
- 2015 年2 ⽉7 ⽇(⼟)~ 2月10日(火)
- 主催
- 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局
- 協力
- CANVAS
- 開催概要
- レポート
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第1回「パワーズ・オブ・テン」
講 師:佐藤雅彦(東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授)
日 時:2015年2月7日(土)14:00~15:30
対 象:高校生以上
会 場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎3F 大視聴覚室
第2回「ジョルジュ・メリエス作品集」
「バスター・キートン作品集」
講 師:筒井武文(東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻教授)
日 時:2015年2月8日(日)10:30~12:00
対 象:中学生
会 場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎3F 大視聴覚室
第3回「狐と兎」
講 師:山村浩二(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)
日 時:2015年2月10日(火)13:00~14:30
対 象:小学生
会 場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎3F 大視聴覚室
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第1回「パワーズ・オブ・テン」
講師:佐藤雅彦(東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授)
どうすれば、それが伝わるのか。どうすれば、それが分かるのか。
Communication Designを専門とするメディア映像専攻の佐藤雅彦教授が、近年特に力をいれている科学映像の面白さについて、自身が制作した映像作品に実験を織り交ぜながら講義を行いました。
講義では、自然界の不可思議な現象や、普段目の前にあるのに気づかない事象などが科学映像として紹介されました。実験では、火のついた長短2本のろうそくにコップをかぶせたらどちらが先に消えるのか、形状記憶合金のバネは一定の温度で本当に元の形状に復元するのか、など映像で登場した実験が実際に目の前で行われ、講義を通じて、
「この世界には、すごい力があふれていることを具体的に知ってほしい。」
「実際に観察し、試して考察することから分かる本当に面白いことを捕まえてほしい。」
という佐藤教授の想いに熱心に聞き入る姿が多く見られました。【アンケートより】(原文ママ)
・実験が面白かったです。実際に試すことで、映像とはまた違った“面白さ”が見られました。(高校生)
・本当に面白いことをこれからは自主的に探していこうと思いました。(高校生)
・funではないinterestingな面白さ、全ての作品に同じ目的があること。(大学生)
・実体験が不足した生徒が多い中、今回の講義に希望を与えられた(教育・教育支援業関係者)
・多くの映像とともにその場で実際に行われた実験を拝見することができ、会場に居た方々と一緒に同じ“面白さ”を味わうことが出来て良かったです。(大学生)
第2回「ジョルジュ・メリエス作品集」「バスター・キートン作品集」
講師:筒井武文(東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻教授)
「写真を動かしてみたい」
そんな思いを持った人たちが作った、映画創成期の作品や、
「人を驚かせたい、楽しませたい」
そんな想いのこもったコメディ作品をこどもたちは鑑賞しました。
映画の原点は写真にありました。
一枚一枚の写真を連続で見ることで動いているように見えることを発見した人々が映画という新たな文化を生みだしたのです。
創成期の作品は、一見すると学芸会のようですが、実は当時の最先端技術が用いられて制作されたことなどが紹介され、こどもたちは、映画を見に来るお客さんを驚かせるようなトリック映画や、体を張って現実から離れた動きで人々を笑わせるコメディ映画を鑑賞するなかで、映画の歴史や仕組み、制作現場の様子に思いを馳せていました。
【アンケートより】(原文ママ)
・映画の歴史などが初めて知るコトが多かったです。
・普通に映画を見るだけではなく俳優、女優さんの活やくを目にとめるのもいいなと思いました。(中学1年生)
・映画が始まった年をはじめて知りました。また、1秒間に昔は16コマだったけれど、今は24コマということも初めて知って、勉強になることばかりでした。(中学1年生)
・言葉を使わずに、体で表現している事がとてもすごいと思いました。
・演じる人も、大変で何回もやったのか・・・と思いました(中学1年生)
・この授業で「このような作品を少しつくってみたい!」と思いました。機会があれば、体験してみたいです!(中学1年生)
・本日は、私たちのためにありがとうございました。
映画って身近にあるものだから、あんまり深く考えたことなんてありませんでした。だけど、こんなのがあったんだなって思えました。(中学1年生)第3回「狐と兎」
講師:山村浩二(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)
「紙に描いた絵がどうして動くのでしょうか?
実は、“どうやったら”動いて見えるのかは分かっているのだけれど、“どうして”動いて見えるのか、はまだ分かっていません。」
そんなアニメーションの不思議な話から授業はスタートしました。
空気、空間、光と影、質感。
いつも私たちのまわりを包んでいる空間を大切にしているロシアで作られたアニメーション作品を通して、他の国の文化や普段目にするアニメ作品とは違う表現や技法、友だちを大切にする気持ちを発見する機会となりました。
授業の最後に行われたこどもたちの発言は、講師の解説で説明されたところをしっかりと捉えているだけではなく、より深い作品理解を感じるものもありました。
【アンケートより】(原文ママ)
・ロシアの話だったけど、日本のアニメや映画とは違う色合いや、言葉がなくても表現ができる技術はすごいと思いました。(小学4年生)
・ぼくの弟は絵などが好きなので今度いっしょにきてみたいと思いました。(小学4年生)
・友だちと助けあうことはとても大切だと思った。(小学4年生)
・またきつねとうさぎがみたいです。(小学4年生)
・いろいろな特徴があってすごいと思いました。またきたいと思いました。(小学4年生)