ワークショップでの新しい出会い
あとはワークショップの話をした方がいいかな。ワークショップって12年くらい前はあまりこの言葉自体が広まっていなかった。
そうなんですよ。私たちワークショップを始めてCANVASを立ち上げたのが13年前で、取材を受けるときにワークショップって何ですか?と必ず聞かれました。
ワークとショップの間に隙間が入るんですか?みたいな。一つの単語かどうかもわからない。
今は、色々なところでワークショップって言われるようになりましたけど。
うん。僕が始めたころ、ちょうど『魚がすいすい』が出たくらい。2003年くらい。
同じ頃なんですよ。私たちがCANVAS立ち上げたのが2002年の11月。
魚がすいすいを出したときに、巨大な「魚の絵本」を池袋の学校で作ったんです。池袋のインターナショナルスクールの保護者の方が作品を気に入ってくれて、ワークショップやりませんかって言われたのがきっかけでした。ものすごいノリのいい子どもたちでしたね。これはこの前横須賀美術館でやった写真ですけど、巨大なこのジャバラ状のやつをみんなでつくろうという。それやりながら、ワークショップっていうのを始めたんですね。例えば、さっき一番最初にあった、顔をテーマにしているやつとか。
絵本が起点になってワークショップが生まれているんですね。
一つ何かものを作る度に、また新しい世界が広がっていったっていう感じです。