未知の世界へ冒険しよう
『ぼうしとったら』『タコさんトコトコどこいくの?』
次の絵本を紹介します。カウボーイのぼうしとったら、「せーの、ちょんまげ!」というのを思いつき、『ぼうしとったら』を作りました。
これを見せたいために他のページを埋めたんですね。
これね、子どもが絵を描いていた時、隣で落書きしてたんですよ。ちょんまげを書いて、ぼうしをかぶせておいて、広げて「ちょんまげ!」と見せたら、子どもが大爆笑して。僕はぼうしが好きで、大学生の時からずっとかぶってるので、ぼうしの本作りたいな、というのもなんとなくあったんだと思います。
今日もかぶってますもんね。
ぼうしの中って未知の空間ですからね。ぼうしを外したらどうなるのか?ぼうしの本はおもしろいかなって思って、考えました。それで、ねこさんがぼうしとったら、あらら、うさぎさんだったのね、っていうね。
これは子ども楽しめますよね。
ぼうしをとる行為があんまりないから、果たしてこの絵本が受け入れられるのか分からなかったんですが、思いついちゃったし、おもしろいし、どうかな?と作りました。やはりよかったですね。何の違和感もなく、みんながぼうしをバンバンとっていく。そういう気付きがあって作った本です。絵本ってそういうこと。本作ろうっていう感覚で作ってなくて、例えば、これとか、わけわかんないですけど。これっちょっと紹介しよう。これ読みましょうか。『タコさんトコトコどこいくの?』
(『タコさんトコトコどこいくの?』の読み聞かせ)
最後は不純で(笑)
不純じゃない(笑) 純愛。遠距離恋愛。これもうちの娘1歳の時、すくって立って、立ったと思ったら、もう歩いてて、走って、ワーッみたいになっていって。子どものあまりの成長のはやさに驚いたんです。このままもう飛行機とかにのってどっか宇宙までいっちゃえばいいのにと思って。このままの成長速度を保ったまま、宇宙まで行けばいいのになって。娘の名前を取って、『トコさんトコトコどこいくの?』を作ろうと思ったら、トコさんより、タコの方がいいんじゃないかな、と思って。僕はタコが好きなんですよ。それでタコさんになった。それこそ本当に勢いで描いた本です。貼り絵なんですよ。貼り絵って勢いで描けない。筆のストロークとかないんで。だから、貼り絵の静的な感じから、どうやってこういう勢いのある絵を作れるかなを考えました。
これもさっきのじゃばらみたいに絵巻のようなつながった感じがありますね。そしてタコがとても印象的。
タコさんが主役なので、タコだけ特色のピンクを使って、表現しました。