これはこれまで開催した中で一番大きいワークショップです。九州の西部ガスのイベントとして行ったのですが、私達はワークショップのやり方を西部ガスの方々にレクチャーさせてもらい、大勢のこどもたちが参加できるようにシステムを作ってもらいました。
2枚同じ形のクッキーを渡してクッキーのチョコサンドを作ってもらいました。生地を好きなように形抜いて、抜いた物で更に顔を作っています。
抜かれたハートとか、星なんかを顔のパーツに使ってもらうんです。
かわいいですね。
おく場所によって顔の表情がオリジナルになるんです。
全部無駄にせずに。
そうですね、無駄にせずに。チョコサンドなので、チョコクリームも火を使って作って挟んで、最後はラッピングまでしてお持ち帰りをしてもらいました。
3才ぐらいの子が、床にすりそうな長いエプロンをつけてたのがかわいかったですね〜。隣ではスタッフが見てくれてはいるのですが、台の上で鍋をかき混ぜていました。
かわいいですね。
会場内も自分たちのグッズを使って飾りました。
色合いが日本っぽくないですよね
それ、最初の頃からよく言われています。色合いが日本っぽくないとか、こどもが好きそうな作品作るねって。そして最近はこども向けのお仕事がどんどん多くなってきています。
私もGomaさんってこどものイメージが結構多かったんですが、こども向けに始めたわけじゃないんですもんね。
そうですね。とくに意識していなかったかなぁ。
ただこどもが喜びそうとはほんとに初期からよく言われましたね。でも、ワークショップをやっていると、大人の方もこどもと同じくらい喜んでくださることも多いですね。
こどもを差し置いて。
そう。最初はこどもに遠慮してやっていたのが、しばらくすると大人が、こどもを押しのけて夢中になってます(笑)。
いいですね、こどもも大人も年齢問わず。
こども心というのは、大きくなっても皆持っているわけで、自分が手を使って動かした時に、そのこどもスイッチが入る瞬間があると思うんです。それはこども大人とか年齢問わず、おじいちゃんとかおばあちゃんとかもそうかもしれません。
手を使って物を作ることが大人になるとどんどん減っていくので。それが感覚的に思い出されるのかもしれませんね。
空間含めてトータルの演出が素敵なので、解放される雰囲気もある気がします。表現したくなるような解放感を感じます。
この写真は、福岡のイムズという商用ビルの吹き抜けをつかったお仕事です。バレンタインデーだったので、LOVEFESTAという企画をしました。イムズをチョコレートでデコレーションしちゃったのです。巨大デコレーションケーキを置いたり、チョコレートが垂れたような壁や床面の装飾をしたり。中にはチョコレートになろう!という企画もあって、チョコレートコスプレをして写真を撮れるようになっています。1日だけのイベントでは、撮った写真はその場でプリントして葉書きにしてポストに投函します。
葉書だけは大量にその場においてあるので、メッセージ投函ならふだんからできるシステムで。切手はガチャガチャのカプセルの中に入ってるんです。それも、Gomaのチョコレートスイーツのモチーフを絵にした切手を作って頂いて。本当に貼って郵送できるんですよ。ちなみに投函した葉書は2月14日に到着できるようにしてもらいました。
徹底していますね。
同時開催で同ビルに入っている「三菱地所アルティアム」っていうアートミュージアムでは、Goma’s CHOCOLATEWORLD<LOVE=chocolate>という文学的な展覧会もしました。100キロ以上のチョコレートを使って作品を作りました。
1週間近く前から現地で作業に入ったんですが、その材料のチョコを刻むのがものすごく大変で(笑)。永遠と刻んでましたね〜。
2人で?
いや、その時は遠藤がまだ在籍していたので3人で。
作業中ずっと黄色いつなぎを着ていたんですよ。脱ぐのも面倒だったので、ご飯を食べに行くのも、そのつなぎで福岡の街を歩いて(笑)。
チョコレートくさいですよね?
どうでしょうね?自分たちではもうわからない(笑)。チョコレートを愛の形で表現するということがしたくて、作品はすべて動詞からイメージを作りました。例えば「包む」「刻む」「固める」といったふうに。そして、各動詞に関係する愛の本をこの企画を一緒に進めて頂いた九大の教授であった方に選書して貰ったりもしました。このあたりがとても「文学的」でしたね。
A~Zの動詞を見つけて、食で表現するという本も出されていましたよね。
Goma’s Kitchen Factoryですね!