最近は絵本も出しています。“へんてこパンやさん”という絵本も食べ物をテーマにしています。アラキが、絵とお話を作っています。絵本の出てくる食べ物を、実際に作って、実写で載せています。最後にはレシピもつけています。
食べ物が絵ではなく実写であること、最後にレシピを載せるというのがGomaならではの絵本かも!?と思っています。
今までにない試みで始めた表現方法なので、とても楽しく製作させてもらっています。
たまに広告系のお仕事もさせていただいているのですが、ちょっと面白い物を作ってくれるという期待感があるらしく、カラフルでポップなイメージを求められます。
これは数年前に製作させていただいたルミネのポスターです。この時は季節に合わせてスイーツでビジュアルを表現しました。
見てのとおり、Gomaの作品は少しゆるめの味わいが特徴なので、お仕事を頂いた時に、初めに「パティシエが作るようなきれいな美しいものは作れません」と伝えています(笑)。
手作り感があって、温かみがあるのがいいですよね。
そう言ってくれる方じゃないとお仕事は一緒にできないんです。
声をかけていただいている時点で、分かって頂いていると思いつつ、一応念押しはしておくという…(笑)。
そこがね、特徴であり一番大事なところですもんね。
えらそうに言えることではないかもなのですが、料理の勉強をしていないというところがむしろプラスになることも少なくはないですね。前にプロのパティシエの方と商品開発でご一緒させていただいた時に、メニューの案を提案したら、「これはパティシエには考えられないので、いいです。そのままでいてください」と言って頂いて。
プロの視点というよりも、食べる側の視点で提案できるというのは、すごい魅力だなと感じます。
それは確かにそうですね。自分達が美味しい、食べたい、楽しいって思わなかったら作れないです。これはよくGomaの笑い話でお話しするんですけど、ケータリングパーティーなどで料理を食べてもらうと「意外に美味しい」と言われていました(笑)。見た目が、ちょっと不思議な色や形だったりするものに関してですが、食べると「普通に美味しいんだ」と言われますね。うれしいような複雑な気持ちなような(笑)。
見て美味しい、食べて美味しい!
よくCMなどで、中が発泡スチロールでできていたり、食べられないおみそ汁に湯気を出していたりすることありますよね。技術がないこともあるけど、あれはGomaにはできません。最終的に食べられるものを作ります。
結果として美味しく食べられる。
「美味しく食べられる」ことより、ビジュアルでお仕事をお願いされることが多い気はしていますが、最後は私達のものは食べられるんですよって。
色ものっぽく見えるものでもやっぱり美味しい物を作りたい。もともと食いしん坊ですから(笑)。Gomaの本を読んだ方からも「意外に美味しいですよね」と言われますが、実際作ってもらっておいしいように作っているつもりです!(笑)
今度食べてみます。見たことしかないので。
「そう、本を見て満足しちゃうみたいなんです。ビジュアルブックのように見て、皆さん満足されるみたいなんですが、本当は美味しいんですよ。
見ていて楽しいので、私もイラスト集的に持っていて。
雑誌などでとくに多いのですが、依頼される時に、すごく簡単にできることをお願いしますとも言われます。ビジュアル製作などではちがいますが、実用に関するものは比較的かんたんに「誰でも出来る」ものを作るというところも、Gomaは多いですね〜。そういった時は材料もスーパーや100均で買えるものを使うことを意識しています。
このクッキーも、ちょっとしたワザでかわいく作れるんですよ。よくGomaで使うワザですが、クッキーの生地を焼く前に卵黄を水で溶いたものを塗って模様を描いているだけなんです。焼く前は黄色だった卵黄液が、焼くと茶色く浮き出てきて模様がきれいに出るんです。
これこそ家で子どもと作ったら、すごく喜びますよね。
そうです。生地は普通に買ってくればいいので、アイシングクッキーとかよりも簡単にオリジナルクッキーが作れますよ!