ここから先は雑貨の紹介です。今日は子ども系の雑貨の写真を持ってきました。2010年頃に出版させて頂いた「Gomaのゆかいな子ども雑貨」という本は、赤ちゃん向けの雑貨から、通園通学グッズまで、作り方が分かる本になっています。
私は今9才の子どもがいて、子どもを持った時に「こんなのあったらいいのに」というものを形にしていきました。
まずアラキが子どもに自分で手作りで作ったものがこの本の源になっています。
お子さんはこれを使って幼稚園に通ったんですか?
そうです。
これを持っていたら、他の子どもが羨ましがりそうですね。ティッシュケースとかもかわいい。
ありがとうございます。コンセプトは、子どもの友だちを作ってあげることだったんです。レッスンバッグも上履き入れも、子どもの友だちになれるといいなと思って、顔をつけました。今までずっと一緒にいたのに、初めて別の場所に送り出す時に、大丈夫かな?と心配に思いますよね。だから、子どもが自分が作った友だちを一緒に持っていってくれれば、と思いました。
大丈夫だよ、友達いるよ、と。
そうなんです。
これはモンスターエプロンという作品です。
口の部分がポッケになっています。食べこぼしが凄かったんですが、売っている食べこぼし用のプラスチックの前掛けがすごく嫌で。
分かります、私も使いませんでした。
汚れても直ぐに拭けるから、プラスチックで出来ているというのは分かるのですが、ゴワゴワしているので、子どもが付けていて明らかに不快そうなんです。だから、普段から付けてられて、子どもが食べこぼした物を怪獣が食べてくれるからどんどん食べこぼしちゃえ!といった気持ちで作りました。
ポッケの中が凄い食べこぼしだらけで。
こういうことが、子どもにとってみると、食べることって楽しいとか、食に興味を持つ第一歩になるのかもしれないですよね。
そうですね~。
これは雑誌の企画用に作ったもので、野菜柄のロンパースを作りました。
蕪を選んだのが面白いですよね。あんまりメジャーでないといいますか。トマトとかの方が王道な気がするのですが、なぜ蕪なんですか?
野菜柄にしようというのが初めにあって、なんとなく。こちらのTシャツは、ライオンがいて、ライオンみたいに強くなれるように、みんな食べよう!どんどん食べよう!というイメージのTシャツです。
雑貨にも衣類にもストーリーがあるわけですね。
これは子ども向けではないですが、いままで作ったものの中で一番世の中に流通しているものかも。ベジネットという野菜をいれる袋です。にんにくや玉ねぎ、じゃがいもなどが入れられる保存用のネットです。
レース会社とコラボして何か作ってくださいという依頼だったんです。
お仕事いただいて、やれそうなことなら「なんでもやろう」という話にはなっています。
「おいしいキッチン」という福井県発信のキッチンプロジェクトで、福井の地元の会社さんとデザイナーが一緒にキッチングッズをつくるという企画に参加させてもらいました。
私達はレース会社とのコラボでした。レースと聞くと、北欧っぽい、きれいなイメージがありますよね。だから、視察で会社さんを訪れるまで私たちもそんなイメージがあった。でも実際に工場に行ってお話しを伺ってみたら、そこは工業用のレースの会社でした。
カーテンやタクシーの座席のカバーなどを思い出してもらうとわかりやすいかな。
統括のプロデューサーさんがいらっしゃって、初めはテーブルクロスなどの提案があったんですが、テーブルクロスは違うと思って。
Gomaのイメージと違うかな、と。
どんなものがいいかな、と考えていて、ふと田舎で玉ねぎを吊るしておく風景が頭に浮かんだんです。吊るしておくと、風通りもよくなり、玉ねぎが長持ちする。根菜は、まとめて下の方に置いとくことが多いけれど、目に見えるところに、風に風通しよく吊るしてあったらいいのではないかって。
キッチンに吊るしておくと、可愛くて、しかも保存が効くというのは、二、三度おいしい感じだなぁと。
確かに根菜類は、場所を取るし、それだけ置いておくときれいでないから、ちょっと奥に追いやりがちですけれど、それをむしろ表に飾って置けるっていうのは、面白い発想ですね。
じゃがいもと玉ねぎとにんにく、しょうがなどに加えてりんご用も作りました。
それだけ流通されているということは、ニーズがあったということですよね。
狭い日本のお家でも吊るしておけばいいので。
Gomaはコレにスーパーの袋を入れていますけど(笑)。
自ら違う使い方を。
上から入れて下から取れるから便利なんです!