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こどもの“つくる”を応援する キャンバスマガジン

料理創作ユニットGoma (ごま)

アラキミカ、中村亮子からなる料理創作ユニット。
「食」をテーマに日常の楽しい事や嬉しい事を様々な形にして日々製造中。ジャンルや物事にとらわれる事ない自由で新しい料理活動を目指し、フード提案から雑貨のデザイン、イラストまで全て自分たちでこなす。現在は、雑誌、単行本、TV、webなど媒体での作品発表、雑貨デザイン、国内外でのもの作りワークショップ開催など多彩なフィールドで活動中。著書は『GomaのPOPスイーツ』(小学館)、絵本『へんてこパンやさん』(フレーベル館)など実用書、絵本と多方面の表現を試みている。

関連サイト

Goma公式サイト

http://www.gommette.com/

 

 

こどもメディアラボ「こどもと食」
ゲスト:料理創作ユニットGoma(ごま)

恵比寿amuにて開催されている、こどもとメディアの関係を総合的に考え、新しい価値を生みだすおとなの学び舎『こどもメディアラボ』。2014年より、各分野で活躍するさまざまなクリエイターを講師(ゲスト)として招き、それぞれの分野のプロフェッショナルな話を伺ってきました。

今回のキャンバスマガジンでは、過去の数あるトークイベントの中から、「こどもと食」をテーマに料理創作ユニットGomaさんをゲストに招きした回のトークアーカイブをお届けします。是非、お楽しみください。

これはベネッセのDVD教材をつくった時の写真です。Gomaはベネッセのキャラクター「ガオガオさん」に使える「Goma隊」という小人の役で(笑)。ガオガオさんの家のオーブンに住んで、彼のために料理を作ってあげるという設定でした。

映像で見ると、ガオガオさんは私たちよりもすごく大きくて。これを見た子ども達に会うと、小人のはずなのに、「あれっ、大きい」って驚かれたりしましたよ(笑)。

実際に小さいと思っていたのに。

そう、ショックみたいで。

それは確かに子どもの夢を壊してますね。(笑)

そうですね、でも、この企画は子どもたちの夢に出てきそうな料理を作るという企画で、楽しくやらせて頂きました。

 

これは鳥取県のお仕事で親子向けのワークショップをやった時の様子です。鳥取の食材を使った押し寿司を作ってもらうという企画でした。鳥取の方がおっしゃっていたのですが、意外に鳥取産の食材はあまり知られてないらしいんです。確かに私達もあまり知らなかったのでいくつかの名産品などを知れて面白かったです。中に「とうふちくわ」という大豆の練り物があって、ちくわみたいに穴が開いた形状なんだけど原料はとうふという。子どもの中にはスライスしたとうふちくわとオリーブを組み合わせて目玉のおやじを作る子もいましたね。水木しげるさんの故郷が境港なのでテーマ的にもぴったりでした(笑)。
食材やその土地のテーマが出会うというのは楽しいことです。

 

これは山形県にある東北芸術工科大学の主催で行われていた“福しま図案室”という企画の時の写真ですね。3.11の後、福島から山形に避難している親子が多かったので、その親子向けにワークショップを行なって欲しいという依頼がありました。避難してきた小さい子どもたちにとってみると、今までのコミュニティから新しい土地に移って、友だちができないということがあるようで、引きこもりがちになっている子もいるというんですね。寒いからお家にいますし。

子どもだけではなくお母さんも一緒で、周りに友だち関係がいない状態でみんな来ていたんです。しかもお父さんは福島に残られているから、すごく寂しい思いをする方もいて。

だから、親子で参加して、みんなで物づくりをしてコミュニケーションをとろう!という企画でした。

食は、一緒に作る工程も楽しめますし、さらに最後には一緒に食べられるというのは最高ですね。新しいお友だちをつくるコミュニケーションという点で素晴らしいですね。

そうなんです。この時はクリスマスが近かったので、クリスマスケーキを作って、家族で食べてもらいました。それと飾りパンも作りました。パンやさんのショーウィンドウによく飾ってあるパンですね。これは食べられないパンなんですけど、作ったものを離れ離れのお家にそれぞれ飾ってもらえるように持って帰ってもらいました。

 

同じコンセプトの企画で東北芸術工科大学と一緒にやったグルグルパンを作るワークショップもあります。いろんな味のパン生地を枝にぐるぐると巻きつけてもらい、外に焼き場を作ってもらって、炭火で焼きました。ゆっくり30分くらいかけたかなぁ。

焼いている間、周りにいる人とお喋りしながら火を囲むんです。その光景がなんというかとても原始的ででも暖かくてよかったです。

 

これは、青空の下で、パンの形のクッションを作るワークショップでした。
テーマはGomaなので食なんですが、手芸のワークショップです。

最初に四角や長方形の生地を渡して、子どもが自分で思い描くパンを描くんです。線だけで書いて貰って、それをなみ縫いで縫うんです。

縫うんですか?

縫うんです。

それをひっくり返して綿をいれて、またなみ縫いで閉じて、好きなパンの絵を描きます。

お仕事いただいて、やれそうなことなら「なんでもやろう」という話にはなっています。

本当にパンみたいになるんですね。

パンになるんですよ。

ちょうど枕にいいかんじの形です(笑)。

つづく

第1話:「Goma」ができるまで
2016.10.03 公開
第2話:食×テーマ=ワクワク
2016.10.06 公開
第3話:見て美味しい、食べて美味しい
2016.10.11 公開
第4話:クリエイティビティの爆発
2016.10.13 公開
第5話:雑貨のストーリー
2016.10.20 公開
第6話:食のワークショップ
2016.10.24 公開
第7話:大人も子どもも夢中
2016.10.27 公開
第8話:Goma小屋
2016.10.31 公開
第9話:大切な人への贈り物
2016.11.04 公開
第10話:Q&A①
2016.11.07 公開
第11話:Q&A②
2016.11.10 公開
料理創作ユニットGoma (ごま)

アラキミカ、中村亮子からなる料理創作ユニット。
「食」をテーマに日常の楽しい事や嬉しい事を様々な形にして日々製造中。ジャンルや物事にとらわれる事ない自由で新しい料理活動を目指し、フード提案から雑貨のデザイン、イラストまで全て自分たちでこなす。現在は、雑誌、単行本、TV、webなど媒体での作品発表、雑貨デザイン、国内外でのもの作りワークショップ開催など多彩なフィールドで活動中。著書は『GomaのPOPスイーツ』(小学館)、絵本『へんてこパンやさん』(フレーベル館)など実用書、絵本と多方面の表現を試みている。

関連サイト

Goma公式サイト

http://www.gommette.com/