『しましまじま』の言葉あそび
石戸さんが『しましまじま』が好きって言ってたので、次は『しましまじま』いきますか。
『しましまじま』、大好きなんです。私の中では、『パンダ銭湯』より『しましまじま』です。
これは『しましまじま』という本です。何もかもしましまでですね、しましま自慢大会が行われる言葉あそびの本ですね。しましまじまにはたじまさんがいたり、しまださんがいたり。
よくここまで考えたなっていうくらい、
しまにかけてくるんですよね。
これは文章から考えたもので、僕達の中では、今までないタイプのもので、ものすごくつくるのが難しかったんです。文章できちゃったけど、これどうやって作るんだ?と。『木がずらり』の時に後藤さんで成功したので、これもまぁ実家だなと思って、実家に電話かけたんです。「しましまの布とか紙を大量に送ってほしい」とね。
そんなに家にないですよね。
だから身内全部にも。
なにそれ。
もう親戚全員に集めさせて。
どんだけ家内制手工業なんですか。
そうですよ。で、そのしましまの布とか紙を集めて、それを切って作ろうとしたんですよ。うちのおばあちゃんは、大事にしているしましまのハンカチを出してくれました。
あぁ、おばあちゃん…感涙ですね。
それで、布を切って作り始めたんですが、やっぱりしましまが太すぎるんですね。どんだけ大きな原画を作ればいいんだ、というサイズ。さっぱり作り方がわからないままどんどん切って、6割くらい作ったんですけど、どうにもこうにもうまくいかなくて、全部やめにしました。半年くらい作って全部やめにした。でも、実家から取り寄せた手前、それを使わないわけにはいかない。「どうすんだ、これ」と、毎週鬱状態になりました。そんなことはないんだけど。
鬱にならなそうなタイプですよね。
鬱にはなりません。でも、最後は、実家には悪いけど、紙を切って、それに絵の具でしましまを描いて作りましたね。
しましま自慢大会、11月11日11時。
そう。一昨日しましまじまの日だったんです。要は、しましまじまのしましま自慢大会でみんながしまを自慢するって話なんですけど。僕は今ちょっとこれを見たくないんですよ。つらいから。いろんなしましまが頭をめぐります。